インテグリカルチャー「第3回勝手場ユーザー会」を開催
みんなが使える細胞農業を目指して」──勝手場で描く共創の実験に18団体43名が参加 1泊2日の合宿研修型で実践的な共同実験を実施

事業

第4回勝手場ユーザー会は2026年10月5日(月)に東京都内で開催予定

インテグリカルチャー株式会社(本店:東京都文京区、代表取締役:羽生 雄毅、川島 一公、以下「当社」)は、2026年6月29日(月)~30日(火)の2日間、「第3回勝手場ユーザー会」を1泊2日の合宿研修型で開催しました。湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)での実験・特別講演、神奈川県足柄の宿泊施設での勉強会・講演・発表、および神奈川県の井上酒造での酒蔵見学を実施しました。
本ユーザー会には、インテグリカルチャーを除く18団体(4大学・14企業)から43名が参加し、共同実験を通じて細胞農業分野における産学連携と技術交流を深めました。

■ 交流から共創へ、進化する「勝手場ユーザー会」

本ユーザー会には、細胞農業・細胞培養に取り組む企業・大学・研究機関に加え、関連製品・サービスを提供する企業など、技術や製品の「提供側」と「利用側」の会員が一堂に会します。製品の効果測定やレビューを通じて、研究者からの率直な意見やフィードバックを得られるほか、開発段階の製品について実際のユーザーに評価いただく機会も創出し、参加者同士の交流を通じた技術・製品開発や新たな研究・事業創出につなげています。
第1回勝手場ユーザー会(2025年11月28日開催)では、参加者同士の交流に加え、ワークショップを通じて、細胞農業が切り拓く未来や研究課題について議論を深めました。
第2回勝手場ユーザー会(2026年3月13日開催)では、第1回で挙がったアイデアや研究ニーズをもとに、第3回で実施する共同実験のテーマや実験計画、使用する培養資材について議論を重ねました。各グループはインテグリカルチャーが用意した細胞、培地、資材、器材の「お品書き」から実験に適したものを選んでプロトコルを作成し、参加者が主体となって実験内容を設計しました。
そして第3回勝手場ユーザー会(2026年6月29~30日開催)では、第2回で作成したプロトコルをもとに各グループが思い描いた細胞培養を行い、実験・特別講演、宿泊施設での勉強会・発表、地域資源の実地見学を実施しました。

■ DAY1:湘南アイパークでの実験と特別講演


DAY1(6月29日)は湘南ヘルスイノベーションパーク内の共通実験室において、4つのグループに分かれて細胞培養実験を実施しました。
インキュベーターなどの高額な装置がない環境でも実施可能な、誰もができる細胞農業を目指した机上培養の手法を組み込みました。
実験には、勝手場の売り手側会員へ参加検討中の企業様が開発を進める無菌グローブバッグを使用しました。2日間の実験ではコンタミネーション(微生物汚染)は確認されず、安定した無菌環境で実験を実施することができました。
その後1週間の培養を経て確認したところ、試行したすべての細胞・条件において細胞増殖が確認されました。なかでも、酒粕の抽出液を用いた培地で培養した条件においても細胞の増殖が確認されるなど、食品副産物の細胞農業への活用可能性を示す結果も得られました。

これらの成果については、第4回勝手場ユーザー会において評価・再現性の検証を行う予定です。
実験終了後には、創業メンバーおよび協力企業から3件の特別講演が実施され、多角的な視点から細胞農業の課題と展望について講演を受けることで、参加者の理解を深めました。
その後、チャーターバスで湘南アイパークを出発し、神奈川県足柄の宿泊施設での合宿研修を実施しました。

■ DAY2:宿泊施設での勉強会と講演・発表

宿泊施設内で行われた講演では、当社CTOの川島一公が登壇し、机上での培養実験から酒蔵での実証まで、研究・実験の成果を実際の事業へどのようにつなげていくのかについてお話ししました。また、施設内では、大学・企業・研究機関の垣根を越え、参加者同士による活発な意見交換や議論が行われました。今回の取り組みを通じて得られた成果や知見については、第4回勝手場ユーザー会において、参加者の皆様とともに評価・技術的な考察を行い、今後の研究・事業展開につなげていく予定です。

■ 酒蔵見学を通じて地域資源の活用可能性を学ぶ

DAY2(6月30日)には、インテグリカルチャーが食品副産物の活用に取り組む一環として、神奈川県の歴史ある酒蔵である井上酒造株式会社を訪問しました。
参加者は施設見学を通じて酒造りの工程や酒粕が生まれる背景について理解を深めるとともに、地域資源を細胞農業へ活用する可能性について意見交換を行いました。実験で使用した酒粕の実態を学ぶことで、食品副産物のポテンシャルに関する認識が一層深まりました。

■ 第4回勝手場ユーザー会について

第4回勝手場ユーザー会は、2026年10月5日(月)に東京都内で開催を予定しています。
第3回勝手場ユーザー会で実施した共同実験の評価・検証を行うとともに、新たな共同研究テーマの創出や参加者同士の技術交流をさらに発展させ、細胞農業コミュニティのさらなる活性化を目指します。
インテグリカルチャーは今後も「勝手場」を通じて、企業・大学・研究機関が継続的に連携できる環境を提供し、日本における細胞農業エコシステムの構築と社会実装を推進してまいります。

【本件に関するお問い合わせ先】

インテグリカルチャー株式会社
E-mail:[email protected]
受付担当:イノベーション推進部 山本