【賞金総額1,500万米ドル】インテグリカルチャーがXPRIZE財団主催のFeed The Next Billionレースのセミファイナリストに選出。

インテグリカルチャー株式会社(本店:東京都文京区、代表取締役:羽生雄毅)は、XPRIZE財団が主催する”Feed The Next Billion”レースのセミファイナリストに選出されました。

XPRIZE Feed the Next Billionは、総額1500万米ドルの4年間に渡る国際レースです。従来の鶏むね肉もしくは魚フィレ肉と同等以上の代替肉の開発がゴールです。評価項目は、経済性を含む入手可能性、持続可能性、アニマルウェルフェア、栄養価、風味および食感です。動物由来成分を含まず、最も安価な細胞培養液を開発したチームには、2百万米ドルの副賞が授与されます。このレースでは技術的アプローチは不問であり、細胞培養、植物肉、混合など、すべてが対象になります。

当社は、全世界から270チームのエントリーから、28チームのセミファイナリストの一つとして選ばれました。

XPRIZEについて

XPRIZEは、米XPRIZE財団により運営される国際レースで、「イノベーションを刺激するレースによって人類に有益なブレイクスルーをもたらし、希望に満ちた未来へと導く」をミッションとして掲げています。世界初の民間有人宇宙飛行の実現を掲げた第1回XPRIZE (Ansari XPRIZE 1996-2004、賞金1000万ドル)は、現在広く「宇宙ビジネス」と呼ばれる、民間宇宙開発の起爆剤となりました。過去のXPRIZEとして、月面着陸レースであるGoogle Lunar X Prizeなどが知られ、現在も、10億トンスケールの大気中二酸化炭素の除去を目指すレースであるGigaton Scale Carbon Removal(賞金1億ドル)、アバターロボットの開発を競う全日空AVATAR XPRIZEなどが進行中です。

インテグリカルチャー株式会社について

独自開発の低コスト細胞培養技術”CulNet System”をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。

CulNet Systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の臓器間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置です(特許取得済み)。本技術は、理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめ、様々な用途での活用を想定しております。すでにラボスケールでは、高コストの一因であった血清成分の作出を実現しています。血清成分の内製化実現により、従来の細胞培養が高コストとなる主因の牛胎児血清や成長因子を使わずに済み、細胞培養の大幅なコストダウンを実現します。

高級レストランなどでの提供を目指し、準備が進む培養フォアグラ

細胞農業について

細胞農業(Cellular Agriculture)とは、本来は動物や植物から収穫される産物を特定の細胞を培養することにより生産する方法です。その一つである細胞培養肉は、細胞培養技術を駆使して食肉を生産することで、環境負荷と公衆衛生上のリスクを除去し、世界中で高まる食肉需要に対して持続可能な供給手段を提供します。

会社概要

会社名:インテグリカルチャー株式会社
代表取締役CEO:羽生 雄毅
設立:2015年10月23日
本店:東京都文京区本郷4-1-3 7階 ※登記上の本店
新宿オフィス(東京女子医科大学内):東京都新宿区河田町8-1 TWIns 3階 N101
事業内容:汎用大規模細胞培養システム “CulNet System™”を用いた有用成分、化粧品、食品、細胞培養肉の研究開発
WEB:https://integriculture.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
インテグリカルチャー株式会社 広報・PR担当:室井
取材等のお問合わせ:pr@integriculture.jp