細胞培養スタートアップのインテグリカルチャー株式会社、マルハニチロ株式会社と「細胞培養魚肉」の共同研究を開始。培養魚肉の世界最速商業化を目指す。
インテグリカルチャー株式会社(本店:東京都文京区、代表取締役CEO:羽生 雄毅、以下、「インテグリカルチャー」)は、マルハニチロ株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:池見 賢、以下「マルハニチロ」)と共同で細胞培養魚肉の共同研究を開始いたしました。インテグリカルチャー独自開発の食品グレード培養液と低コスト細胞培養技術(CulNet System™ )はこれまで、ウシと家禽の細胞で有効性が確認されており、本研究ではこれらを新たに魚類の細胞にも拡張し、培養魚肉の世界最速商業化を目指します。
■マルハニチロについて
マルハニチロは「本物・安心・健康な食を提供し、人々の豊かなくらしとしあわせに貢献する」をミッションに、良質な魚タンパクの供給を通じて人々の食や健康に貢献してきました。また、水産資源を持続させ地球環境を守るため、事業活動を通じて社会課題の解決に向き合っています。
世界で高まる魚の需要に対し、環境リスクを最小限にしながら持続可能な魚タンパクの供給をするため、今回の共同研究に至りました。
■インテグリカルチャーについて
独自開発の低コスト細胞培養技術”CulNet System™”をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。
CulNet Systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の臓器間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置です(特許取得済み)。本技術は、理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめ、様々な用途での活用を想定しております。すでにラボスケールでは、高コストの一因であった血清成分の作出を実現しています。血清成分の内製化実現により、従来の細胞培養が高コストとなる主因の牛胎児血清や成長因子を使わずに済み、細胞培養の大幅なコストダウンを実現します。