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CulNet systemは、コスメから食材まで様々な利用範囲をもった汎用大規模細胞培養技術です。
ここではCulNet systemのテクノロジーについてご紹介します。

01 - Problem
細胞培養によって肉をつくることはできるが、課題はコスト

2013年、オランダで200gの培養肉パテが作られました。その時にかかった金額はなんと約3000万円。
このように高コストな原因は、

01細胞の培養に必須な培養液(細胞の栄養や有用因子が入っている液体)の単価が高いこと

02一度に多くの細胞を培養する技術、細胞を筋肉様に組織化する技術など、効率的な培養をするための技術が未熟であること

などの問題に起因していました。

02- Solution
インテグリカルチャーは体内に似た環境を構築することで、細胞培養コストを大きくダウンさせる

細胞にとって良い環境は、身体の中には自然と備わっています。
体内では臓器間相互作用(臓器が出す有用因子が血管を通って他の臓器に届き、影響を与え合う機能)が構築されているため、効率よく安価に細胞の成長などを促すことができるのです。
この効率的かつ自然発生的な体内システムに学び、似たシステムを構築する事で、一般的な培養法では突破し得なかった大幅なコストダウンを可能にしました。

03 - Developement
加えて3次元の組織化についても今後開発

動物では細胞がとても密に集まって組織化し、身体を作っています。
これまでの歴史の中で大量に細胞を作るため開発された培養法は、大きなタンクの中で細胞を撹拌するというものです。これは、自然に生物が効率よくコンパクトに組織化されているメカニズムとはかけ離れており、細胞が組織化される事はありません。
すなわち、培養法自体にもまだ改良の余地があることを示しています。
インテグリカルチャーではより効率的な培養をするため、再生医療分野で最先端技術の組織化技術を有する大学などと連携し、身体のように血管を張り巡らせて組織化する方法の開発や、弊社独自で考案した細胞の組織化培養法の確立を推進しています。

04 - and more...
人間の体内で作られている生理活性物質は
細胞培養の過程でも生産され、コスメや健康食品にも有用

細胞はその時々で多様にコントロールされ、その時期に必要な有用物質を作り出しています。
肌などの細胞を増やす成長因子などもこの有用物質の中に含まれています。適切な環境で細胞を培養すると、このように自然と身体の中で作られている有用物質を大量に作ることができるため、体内の細胞が作る有用物質と同等のものを提供することが可能になります。インテグリカルチャーではこの有用物質を作り出し、エイジングによって失っていく有用物質を補給することで、美容や健康などの問題を解決することができるよう、研究開発を進めています。